オンラインプレゼンをカッコよくしたい! ~ Web会議ツール比較編 ~

【目次】オンラインプレゼンをカッコよくしたい!

0. プロローグ 1. Web会議ツール比較編    

 

さて、前回私は一部の巷で言われている大型センサーを搭載した一眼カメラを使ってWeb会議に差を付けよう!という潮流に異議を唱えました。何故なら高画質、高精細のカメラを使っても肝心のWeb会議ツールが本来のカメラ性能を充分に発揮できる配信性能を持ち合わせていないからです。それを証明すべく、主要なWeb会議ツールの配信性能(解像度、ビットレート等)を調べてみました。

Web会議ツール配信性能比較表

※注意:本比較表は2021年3月現在のものです。Web会議界隈は日進月歩で改良、改善が行われていますので、最新情報は各自参照ください。

Web会議ルール 最大解像度

必要帯域(ビットレート)

HD画質への切り替え方法 備考 参照元
Zoom

無料プラン、プロプランは720pまで

ビジネスプラン以上は1080pまで対応

720p:1.5Mbps

1080p:3Mbps

管理画面で設定変更が必要

1080pは特定のクライアントバージョン以上が必要

fps上限は不明

Zoomウェビナーも原則同じ

Zoomへプルセンター
Microsoft Teams 1080p 30fps

ピアツーピア:1.5Mbps

グループビデオ:2Mbps

恐らく動的に変更される

ピアツーピアで1.5Mbps以上の帯域があれば1080p 30fpsでWeb会議が可能

しかし、グループビデオは540pが最大の模様(ヘルプが機械翻訳の模様でイマイチ理解できない)

Teamsライブイベントは720pに制限される

 

Microsoft Teams用に組織のネットワークを準備する

Teamsを使用してライブイベントを作成する

Cisco WebEx 720p 30fps

720p:1.8Mbps

 

恐らく動的に変更される 参照元の資料が2011年版と古いためアップデートがあるかも Cisco WebEx ネットワーク帯域幅 ホワイトペーパー
Google Meet 720p

720pの場合:送信は3.2 Mbps必要

受信は参加人数によって変わる

参加者 2 人の場合:2.6Mbps

参加者 5 人の場合:3.2 Mbps

参加者 10 人の場合: 4.0Mbps

恐らく動的に変更される

Google が一般公開している DNS サーバー(8.8.8.8)への ping コマンドのレイテンシは 50 ミリ秒未満である必要があります。

と記述があるので恐らく端末までのレイテンシで解像度が決定される模様

受信側は参加人数によって必要帯域が変わるというのは珍しい

fps上限値は不明 Google Meetライブストリーミングも最大720pの模様

パソコンの動画と音声の設定を変更する

Google Meet ハードウェア要件

 

上記の通り、Zoomのビジネスプラン以上とMicrosoft Teamsのピアツーピアの場合のみ1080pでの配信は可能ですが、それ以外は720p以下に制限されるということが分かります。

因みにYoutube Liveだと240pから2160p(4k)60fpsまで配信者側で自由に設定できます。高画質でライブ配信したい場合は、Youtube Live一択だというわけです。

結論

オンラインプレゼンをするWeb会議ツールが、Zoomのビジネスプラン以上且つ、グループHDを有効にしているもしくは、Youtube Liveを使っている場合以外は、大型センサーを搭載した一眼カメラを使っても意味ない。です。

更に深堀るとZoomビジネスプランというは300人までのWeb会議が出来るプランです。300人同時Web会議というのは現実的ではなく、ほとんどの企業が100人までのプロプランの契約でしょう。更にウェビナーはトラブルなく配信することが目的なので、わざわざ負荷が高いグループHDを有効にすること考えにくいです。また、ビジネスの場でYoutube Liveを使ってオンラインセミナーを開催しているところはあまり見かけません。事実上、Zoom、Teams、WebExが多い印象です。

というわけで、オンラインプレゼンでは大型センサーを搭載した一眼カメラは要りません。

おまけ

実はZoomの無料版、プロ版ともに無理やり(?)1080pで配信する方法があります。それは第2カメラを使うことです。やり方は以下の通り。

まずは普通にZoomミーティングを始めます。そして赤丸の画面共有をクリックします。

そして詳細をクリック

「第2カメラのコンテンツ」をクリックして「共有」をクリックします。

そうするとこのよう、そのカメラが取り込んでいる解像度をそのまま映し出すことができるようになります。

しかしこのやり方で配信した場合、帯域が充分にあれば問題ないですが、帯域が低いと解像度が固定されているためfpsがどんどん下がります。25fps程度に保てない場合はこの方法はおすすめしません。

さて、オンラインプレゼンでは大型センサー搭載の一眼カメラは必要ないことが分かりました。ではどのようなカメラがオンラインプレゼンに適しているのでしょうか。次回はカメラ選び編です。

オンラインプレゼンをカッコよくしたい! ~ プロローグ ~

【目次】オンラインプレゼンをカッコよくしたい!

0. プロローグ      

オンライン会議が定着してはや1年が経とうとしています。最初は戸惑いましたが慣れてくると全く問題なく会議が出来ることが分かりました。もちろんいい面も悪い面もありますが、一番のメリットは無駄な会議が無くなったことじゃないでしょうか。今まではとりあえずなんとなく顔を合わせて会議してれば仕事してる気になってたところがオンラインに移行してそうではなくなった。ただ集まるだけ、アウトプットが何もない会議は意味がないことにみんな気付いてしまったのです。

それでもまだいるんですよね。とりあえず会議しようぜおじさん。私も未だに呼ばれます。とりあえず会議に。でももう参加しないことにしました。不思議と参加しなくても何も言われません。そう、とりあえず会議はアウトプットを生み出すことを目的としていないので、誰がいてもいなくても関係ないのです。

まあそんな愚痴はこのくらいにして。

セミナーもどんどんオンライン化

会議だけでなく、セミナーやイベントもどんどんオンラインに移行しています。私が働いているIT業界も同様でセミナーや勉強会もオンラインが当たり前になっています。私は昔から外部のセミナーに参加していろいろな人の話を聞くのが好きなので、昨年からオンラインセミナーも沢山参加していますが、聞いていてちょっと思うところがありました。

皆さん慣れていないからしょうがないのかもしれませんが、もうちょっと工夫するとカッコよくなるのになぁと思うところがありました。

ここを こうするとカッコよくなるのになぁ。
明らかにうつむき加減で話している

恐らく、ノートPCのフロントカメラを使っている。

デメリットは顔が暗くなりがち。猫背になるのでビシッとした印象にならない

iphone付属のイヤホンマイクを使っている

便利なんですけど、プレゼンで耳から白いケーブルが垂れているのはカッコ悪い。

マイクの性能もイマイチかも。

スライド切り替えの際、ちょっとまごつく 「ではスライドを表示ます」のときにまごまごする。スムースじゃない
「スライド見えてますか?」と聞く

見えてます。これたまに聞く人いますが聞かれて見えてなかったこと一度もありません。

自信がなければ練習&確認画面を用意!

プレゼンの時はスライドだけになる スライドと発表者が並んでいるとカッコいい

ということをぼんやり思いながら見ていました。

そんな折、私自身が仕事でオンラインプレゼンの登壇の機会を頂くことになりました。私は昔から人前で話すときは内容よりカッコよさで勝負!(爆) の精神でしたので、オンラインでも自分のやれる範囲で出来るだけカッコよくプレゼンしようとチャレンジすることにしました。

オンラインプレゼンの主役「カメラ」

いきなりですがこちらをご覧ください。

このスクリーンショットはフルサイズミラーレスのソニーα7iii(ILCE-7M3)+ 標準レンズを使ってZoomミーティングをした画面をキャプチャした画像です。

確かにきれいです。2、3000円で売っている普通のWebカメラなんかより全然きれいです。髪の毛一本一本高精細で表示されていますし、ニットのジッパーもはっきり映っています。更に一眼特有のボケもあり、より人物が際立って映っています。流石ソニーのフルサイズといったところです。

しかし、しかしです。フルサイズミラーレスにしては言い方は悪いですが、たいしたことない写真です。正直、フルサイズセンサー搭載機で写真を撮ったらもっとカッコイイ、雰囲気の有る印象的な写真が撮れます。それに比べるとたいしたことない・・・。

更にもう一枚。

これは同じカメラを使ってバーチャル背景を設定したものです。オンラインプレゼンの際、背景に余計なものが映っているといると、そちらが気になって聴衆の方がプレゼンに集中できません。普通はバーチャル背景を使って画面をスッキリさせ、人物に集中させます。そうなると一眼特有のボケがなくなって高精細な人物だけになりますが、正直この画像はフルサイズミラーレスの本領を発揮できているとは言い切れません。

巷ではWebカメラの代わりに一眼レフを使って高解像度のオンライン会議で差をつけよう!みたいな記事があります。よく出てくるのはフルサイズミラーレスのSIGMA fpです。SIGMA fpはUSBケーブルを繋ぐだけで、UVC(USB Video Class)として認識するので簡単!みたいな記事ですが、SIGMA fpは本体だけで20万円弱もします。(2021年2月現在)

他社もSIGMAを追従してかどうかは分かりませんが、キヤノンもソニーも一眼をUSBケーブルで接続するだけでWebカメラとして利用できるソフトウェアを昨年立て続けにリリースしました。

しかし私はここで一石投じたい。Webカメラの代わりにフルサイズのような大型センサー搭載カメラは必要ない説。

大型センサー(特にフルサイズ)はエントリー機でも20万円程度します。私が試しに使ってみたソニーα7iiiも同様です。20万円だして、物凄い綺麗な映像でオンライン会議できるのであれば良いかもしれませんが、上記の通り、オンライン会議においてはカメラ性能を十分に発揮できているとは言い難いです。

何がボトルネックになっているかというと、Zoomに代表されるオンライン会議ツールです。これらのツールが高解像度、高精細の映像配信に対応していないのです。オンライン会議ツールがどのくらいの映像配信能力(解像度やfps、ビットレート)を持っているのかを調査することで、最適なWebカメラ選定ができると考えました。

というわけで次回は「オンライン会議ツール映像配信能力調査編」です。

【安全第一主義】イスラエルに聖地を見に行こう! 〜パレスチナのバンクシー 〜

【目次】イスラエルに聖地を見に行こう!シリーズ

0. 計画編 1. 準備編 2. 事前勉強編 3. 出発編
4. 入国編 5. マミーラホテル 6. ヴィア・ドロローサ編 7. 聖墳墓教会
8. 嘆きの壁 9. 神殿の丘 10. オリーブ山 11. 降誕教会
12. パレスチナのバンクシー      

パレスチナといえばバンクシーの絵でも有名です。なぜ彼(彼女?)がパレスチナに絵を描くのかは分かりませんが、パレスチナのヨルダン川西岸地区とガザ地区にいくつかの作品があります。

流石にガザ地区の作品は見に行けませんが、ベツレヘムを走行中、タクシーの運転手さんがいくつか案内してくれて実物を見てきたので場所も含めて紹介したいと思います。

狙われた鳩

防弾チョッキを着た鳩です。パレスチナでは平和の象徴である鳩ですら狙われるという意味でしょうか。分かりません。

写真に残っていた位置情報を元にグーグルストリートビューで探してみました。場所はPalestinian Heritage Centerの壁に描かれています。

flower bomer

通称、フラワーボマーと呼ばれる絵です。抗議デモに参加している青年が火炎瓶を投げる代わりに花束を投げようとしています。抗議するのではなく花束を贈れるような関係になろう!というメッセージなのでしょうか。でも誰をモチーフにしているのか。パレスチナの地に描かれているのでパレスチナの人なんだと思いますが、パレスチナの人の中にはイスラエルに入植されているという感情もあるだろうし、この絵に反感を覚える人もいそうな気もします。まあ意味は分かりません。そこまで深い意味は無いかもしれないし。

この絵は結構有名ですね。日本でもこの絵をモチーフにした雑貨やTシャツが売られています。商業的には成功していますね。

場所は営業中なのか一見わからないガソリンスタンドの壁に描かれています。

The Walled Off Hotel

続いてはバンクシー自身がオープンしたホテル The Walled Off Hotel (世界一眺めの悪いホテル)です。イスラエルとパレスチナを分断している分離壁の目の前に建っています。猿がお迎えしてくれます。

ホテルの中に入らなくてもギフトショップには入れるようになっています。ここはホテルの出口にもなってるのかな?まさにExit Through the Gift Shopですね。ここは観光地なので人が大勢います。繁盛してそうです。

分離壁

バンクシーはこのくらいにしてやはり注目すべきは分離壁です。

町中を走っていると突如、異様な壁が現れます。

そして上をよく見ると、金網の返しがこちら(パレスチナ)側を向いているのが分かります。そうです。この壁はパレスチナの人がイスラエルに侵入するのを防ぐために建設されているのです。ここはもともとはパレスチナの人々の土地でした。後から建国されたイスラエルによって分離壁が建設されて自由を奪われているのです。更に一説には軍事境界線を超えてパレスチナ側に違法に入植している箇所もあるとのことです。まさに現代のベルリンの壁のよう・・・。

グーグルマップで壁の場所を見てみると普通に生活道路を分断するように建設されています。右側は商店街のようでしたが、全てのお店が閉まっていて廃墟みたいになっていました。そりゃこんな壁が目の前に建設されたら商売なんかできないに決まっています。

検問所を超えてイスラエル入り

さて、パレスチナ観光も終わったのでイスラエルに戻ります。戻る途中、タクシーの運転手さんがちょっと寄るところあるからとお土産屋さんの前で車を止めます。なんか嫌な予感がします。ちょっと覗いてく?と聞くのでNo!と即答。あっそ、じゃあ友達に挨拶してくるわ。とお客をおいてお店に入っていきます。まあ別に待つ分には構いません。数分後戻ってきます。友達がお茶をご馳走してくれるっていうから一緒に来なよ!とのこと。もちろんNo thank you!!。そんなお土産屋さんにお茶をご馳走になったら絶対何か買わないといけなくなるじゃん!。ああ、そう・・・。じゃあ行こっか。と観念してくれました。恐らくすごいケチなアジア人だなと思われたことでしょう。

検問所に到着しましたが、なにやら混んでいます。おかしいな、イスラエルから来たときは混んでいなかったのに。そうです。この検問所はパレスチナからイスラエルに入る人を監視するための検問所なのです。分離壁の返しもパレスチナ側を向いていたのも納得です。徹底的にパレスチナの人を監視し、自由を奪っていることを現地に行って目の当たりにしました。根深い問題がこの土地にはあるのだなと痛感した一日でした。

さて、パレスチナ編はここまでです。次回は首都、テルアビブ編です。