Nature Remoで温度計を作ろう!

Nature Remo活用シリーズ

0.開封編 1.ダイキンのエアコン 2.ダイキンのエアコン、その2
3.アイリスオーヤマのサーキュレーター 4.温度計  

さて、めっきり寒くなってきました。空気も乾燥しています。そうなると気になるのが部屋の温度と湿度です。今、何度なのかなー、肌がカサつくけど湿度はどのくらいかなーと知りたくなりますが、生憎、私の部屋には温度計がありません。今更温度計を買うのもなんだなーと考えていたところ、ふと思い出しました。

そういえばNature Remoに温度計とかセンサーがついていたような・・・。

調べてみると、Nature Remoには温度、湿度、照度、人感センサーがついており、各センサーの値をAPI経由で取得できることがわかりました。

だったら定期的にAPIを叩いて温度と湿度をブラウザで表示できるようにしよう!

というわけで久しぶりにコードを書くことにしました。

まずはアクセストークンの取得

まずはじめにNature RemoのAPIを使えるようにするためのアクセストークンを発行します。アクセストークンを発行するためのURLはこちらです。

https://home.nature.global/

ログインをクリック

メールアドレスを入力

メールを送りましたとなるのでメールソフトを開きます。

メールに書いてあるリンクを開いて「許可する」をクリック

これでアクセストークンを発行できる状態になりました。すでにあるトークンは以前作ったIFTTT連携用ですね。

早速、アクセストークンを発行します。左下の「Generate access token」をクリックします。

新しいアクセストークンが発行されます。簡単ですね。ここで注意2点ほど。一つはアクセストークンの表示は一度きりなので必ずメモすること、2つめはアクセストークンは他人にバレないようにすることです。まあバレても部屋の温度と湿度が分かるのとエアコンとかが勝手に操作されるだけですけど・・・。

Nature RemoのAPIはcurlで叩いてJSONで取得

アクセストークンが取得できたので、プログラムを書く前に試しにAPIを叩いて情報の取得ができるか試してみましょう。Nature RemoのAPIはREST APIなのでcurlコマンドで簡単に試すことができます。

またNature RemoのAPIはマニュアルが公開されているので、必要な情報の取得や操作のためのURIはマニュアルから参照できます。

http://swagger.nature.global/

Nature Remoのセンサーの値を取得するためのコマンドは以下です。<<アクセストークン>>のところに先程取得したトークンを入れます。

curl -X GET "https://api.nature.global/1/devices" -H "accept: application/json" -H "Authorization: Bearer <<アクセストークン>>"

何やらズラズラっと出てきます。出力形式はJSONです。ちなみにこのコマンドはChromebookのLinux機能を使いました。Chromebook便利ですね!

話は逸れますが最近はREST + JSONが流行りですが、ぶっちゃけ私は苦手です。JSONって可読性は悪いし、データの抽出も一手間かかるし・・・。

まあ仕様ですので致し方ありません。jqコマンドを使って整形します。

curl -X GET "https://api.nature.global/1/devices" -H "accept: application/json" -H "Authorization: Bearer <<アクセストークン>>" | jq

可読性が良くなりました。”newest_events”以降がNature Remoの各種センターの値です。それぞれの意味はAPIマニュアルの「SensorValue」のdescriptionに以下のように書いてあります。


The reference key to SensorValue means “te” = temperature, “hu” = humidity, “il” = illumination, “mo” = movement

ということなので、

te 温度
hu 湿度
il 照度
mo 人感センサー

なのだと思います。照度の値がルクスなのかは分かりませんでした。

出力結果から私の部屋は現在、気温が18.2度で湿度が45%で明るさは10.39で人がいるということが分かります。

温度と湿度を抽出

今回の目的は温度計を作ることなので、必要な情報である温度と湿度をjqコマンドを使って更に絞り込みます。

温度だけを出す場合は以下のコマンドです。

curl -X GET "https://api.nature.global/1/devices" -H "accept: application/json" -H "Authorization: Bearer <<アクセストークン>>" | jq .[].newest_events.te.val

湿度だけを出すコマンドは以下

curl -X GET "https://api.nature.global/1/devices" -H "accept: application/json" -H "Authorization: Bearer <<アクセストークン>>" | jq .[].newest_events.hu.val

見事に目的の値を出すことに成功しました!!あとはこの値をブラウザで表示できるようHTMLを生成するだけです。

今回はここまで。次回はこれらの処理を自動で行うプログラムを作成して簡単な温度計Webアプリを作りたいと思います。