パスワードの使い回しはアカンで!

みなさーん、パスワードを使い回してませんかー?パスワードの使い回しは不正ログインなどの被害に合う可能性が高くなるのでやってはいけませんよー。と言われるようになって久しいですが、ぶっちゃけパスワード、使い回してますよね?(爆)

パスワードなんて覚えてられない

Amazonにヨドバシカメラ、楽天にニコニコ動画、オンラインバンキングにホテルの予約サイト等々どこもかしこも利用する際はIDとパスワードを設定させられ、挙句の果てにはパスワードは何文字以上、数字と記号を混ぜてくださいなんて制限がついてる。全部覚えるのなんて不可能!そりゃーどのサイトも同じパスワードを設定しちゃいますよ。

IDとパスワードに頼るサイト運営も悪い

IDとパスワードを使ってユーザ認証をする。これはユーザが慣れ親しんだやり方であり且つ、一定レベルのセキュリティを確保するには最適であるのはわかります。なのでサイト運営側がIDとパスワードの組み合わせによるユーザ認証の実装に走ってしまう事情もわかります。ですが事実、パスワード使い回しによる不正ログインは後を絶たず情報漏えいポイント不正利用の事案が発生しています。だからといってサイト登録時に複雑なパスワードを設定してください、他サイトとパスワードを同じものを設定しないでくださいと、サイトの運営側が利用者に対して強要するのは違うと思う。IDとパスワードを発行させているのはあくまでも運営側なので、二要素認証やワンタイムパスワードなどその他の認証を実装してユーザを守るべきだと思う。

そうは言っても頼らざるをえないパスワード

しかし世の中殆どのサイトがIDとパスワードを使ったユーザ認証に頼っているのは事実です。じゃあしょうがない。自分の身は自分で守りましょう。そこで登場するのがパスワード管理ソフト(パスワードマネージャー)です。

パスワードマネージャーとは

パスワードマネージャーとはID、パスワード、サイトのURL、この3つを関連付けて一元管理できるソフトウェアのことです。これらのソフトウェアを使えば、Amazon、楽天、ヨドバシカメラ等で別々のパスワードを設定しても全て覚えておく必要がなく、安全に各サイトを利用することができます。

ソフトウェアによってはこの3つ以外にパスワード生成機能やクラウドを利用したバックアップ、ブラウザの拡張機能を利用した自動入力(オートフィル)などいろいろな機能がついている場合があります。

Chromebookで使えるパスワードマネージャーは?

ChromebookはChromeブラウザしか起動できません。従ってChrome拡張機能だけで動作するソフトウェアかWebベースのクラウドサービスしか選択肢がありません。 クラウドサービス型のパスワードマネージャーで有名なところはLastPassがありますが、ここは何回か脆弱性が指摘されているので若干心配なところではあります。そこで私がお勧めするのはEnpassです。

Chromebookユーザーにお勧めするパスワードマネージャー「Enpass」

EnpassはWindows、Macはもちろん各種モバイルOSも対応しており、私が調べた限りでは唯一Chromebookにも正式対応しているパスワードマネージャーです。EnpassのChromebook対応は非常にユニークでまず条件としてAndroidアプリ対応のChromebookであることが前提です。AndroidアプリのEnpassとChromebook上で動作するChromeブラウザにChromebook Connector for Enpassと呼ばれる専用の拡張機能がWebSocketを介して通信し、Androidアプリ側に保存されたパスワード情報を抽出、自動入力を実現しています。

インストール方法や使い方、技術的な内容は公式サイトに記載がありますのでそちらにお任せします。

ちゃんと動くのか

2017年8月現在、Enpassのバージョンは5.5.6ですが、Chromebook Plusでは問題なく動作しています。

拡張機能からAndroidアプリのEnpassを呼び出しているところ
AndroidアプリのEnpassがバックグラウンドで実行され、このように通知部分に常駐する

問題はChromebook Proで、マシンがスリープから復帰した後は常駐しているはずのEnpassがダウンしています。これはChromebook ProのAndroidアプリの実装の問題か、Enpassの問題かわかりませんが、もう一度AndroidアプリのEnpassを起動すれば問題なく動作します。

これでパスワード管理の煩わしさから開放されます!みなさんもお試しあれ!!

種子島にロケット打ち上げを見に行こう! 〜 計画編 〜

世の中、働き方改革である。私の務める会社もご多分に漏れず働き方改革という大義名分のもと、残業抑制や有給消化率アップを社員に働きかけている。

一昔前は有給なんて余って当たり前、終電帰りも当たり前であった。もちろん働きやすくなっているとは思う。一方で若い子は大変だなとも思う。昔は仕事を覚える、技術を覚える手段の一つとして残業をしていた。会社にある機材や環境を好きに使いながら時間関係なく自分が納得するまで試してみて技術を習得する。しかし今は帰らざるをえない。勉強したくても限界がある。もちろん技術の習得はそれだけではないが、機会が減る分大変だよなと思う・・・と考えるのは私もおじさんになった証拠かなぁ。

というわけで私も有給消化するようにと会社から言われるようになりました。言われたらしょうがない。取りましょう取りましょう有給休暇。大手を振って長期休暇を計画します。さて何をしようかな。今まで出来なかったことをしようと考えているとふとあることを思い出しました。

そうだ、種子島に行こう。

昔行こうとして諦めた種子島にロケット打ち上げを見に行こう。思いったら吉日。早速、計画を立てることにしました。

ロケット打ち上げ見学は争奪戦

前回失敗しているので痛いほど分かっています。そう、ロケット打ち上げ見学は全てが争奪戦です。前回の経験で抑えるべきポイントは分かっています。ロケット打ち上げをこの目で見るためには以下の順序で進めていけばよいわけです。

  1. ロケット打ち上げ予定日を発表と同時に知る
  2. 打ち上げ予定日前日の種子島行き飛行機を予約する
  3. レンタカーを予約する
  4. 宿を予約する

最低この4つの項目さえクリアすれば打ち上げは見れるはず。なんだ、以外に簡単じゃないか。今回は成功しそう。そんな気がする。

いち早くロケット打ち上げ予定日を知る方法

ロケット打ち上げ予定日はJAXAのプレスリリースのページで発表されます。それより前に一般人が知る方法はありません。例えば親戚にJAXAのお偉いさんがいるとか、叔父さんが三菱重工で働いているとかでなければ、JAXAのページを毎日チェックするしかありません。因みに私はどちらも縁がなく、毎日チェックすることにしました。

種子島への行き方

種子島への行き方は飛行機と高速船とフェリーの3つがあります。

飛行機

種子島行きの飛行機は鹿児島からと大阪(伊丹)からの2路線をJALが就航しています。私の場合は、本命は鹿児島空港から、バックアッププランとして大阪まで新幹線で行って伊丹からということにしました。

高速船

鹿児島港から種子島西之表港へは高速船トッピー・ロケットが運航しています。これが一番安価且つ、本数も多いので一番メジャーな島への入り方だと思います。

フェリー

同様に鹿児島港から種子島西之表港へフェリー「プリンセスわかさ」が運航しています。これは高速船とは違い大型船で人以外に車両も載せることが出来ます。所要時間は片道凡そ3時間30分。万が一、島でレンタカーも宿も取ることが出来なければ鹿児島でレンタカーを確保してレンタカーごとフェリーに乗船、島ではずっと車中泊すれば打ち上げは見れるということです。

レンタカー

レンタカーはニッポンレンタカーオリックスレンタカーなど大手レンタカー会社があるのと、地元とレンタカー屋さんがいくつかあるようです。気をつけることは営業所の場所ですね。種子島は高速船とフェリーが入港するのは西之表市の西之表港、一方で空港は島の真ん中、中種子町にあるので島入りの場所とレンタカー受取の場所が離れていると移動を考えなければいけません。でもまあロケット打ち上げの時は争奪戦になるのでそんなの選んでる余裕ないですけどね。

宿

宿は島中にいくつかあります。一番数が多いのは西之表市内なのではないでしょうか。大手予約サイト(じゃらん楽天トラベル)などで探すのが早いですね。しかし宇宙センターは島の一番南、南種子町にあります。出来れば南種子町の宿を確保出来れば、移動もし易いですしベストです。南種子町の宿は役場のページに一覧があるので、ここを参考に探してもいいです。まあこれも争奪戦になるので選んでる余裕はないですけどね。

なんとなく目処がたった・・・。

ここまで整理すると、なんとなくやるべきことが見えてきます。要は毎日JAXAのページをチェックして打ち上げ日の発表があったら飛行機とレンタカーと宿を予約すればいい訳です。でも不安です。何度も言いますがロケット打ち上げ見学は熾烈な争奪戦なのです。飛行機が取れなかったら、レンタカーが無かったら、宿が取れなかったらといろいろ不安が募ります。ですがよくよく考えてみるとそれぞれバックアッププランがあることが分かってきます。鹿児島からの飛行機が取れなかったら伊丹から。宿が取れなかったらレンタカーで車中泊。全部ダメだったら鹿児島でレンタカー借りてフェリーで島入りして車中泊といった感じです。という訳で、いざJAXAのページで打ち上げ予定日が発表された時にあたふたしないためにもフローチャートを作ってみました。題して

あなたも絶対見れる!種子島ロケット打ち上げ見学完全フローチャート

この通りに予約を進めれば誰でもロケット打ち上げを自分の目で見ることが出来ます!

 

ゴールは一つ。ロケット打ち上げリフトオフ!!だけです。ホントにこれで大丈夫かなぁ。その日から毎日JAXAのページを1日1回チェックする日々が始まりました。

つづく。

種子島にロケット打ち上げを見に行こう! 〜 挫折編 〜

ロケットが好きだ。いや宇宙が好きだ。いや地球が好きだ。いいや、この広い宇宙で地球だけに生命が誕生しているこの奇跡が好きだ!

というわけで種子島にロケット打ち上げ見学です(爆)

私はもともと飛行機、新幹線、鉄道などを見るとわくわくするタイプで且つ、宇宙、天体も好きという物好きな性格です。そんな私が飛行機的なものと宇宙的なものが合わさった、軌道衛星打ち上げロケットに興味が無い訳がなく、昔からなんとなく「一度は種子島に行ってロケット打ち上げを見てみないな」とぼんやり思っていました。

いざ種子島へ!そして挫折・・・

2013年7月某日、私はとあるITシステムのリリース作業を行っていた。リリース作業は順調に終わりあとは最終テストが完了するのを待つのみとなっていた。

yakkun

恐らく最終テストも満点で終わるな・・・。長かったプロジェクトもこれで終わりか。最終テストが終わるまで時間もあるしちょっとニュースでも見るかな。

JAXA、H-IIBロケット4号機を8月4日に打ち上げへ

yakkun

お、種子島でロケット打ち上げあるのか。一度見てみたいな・・・。待てよ、プロジェクトも終わるし時間に余裕ができるな。少し早めの夏休みを取ってもいいし。見に行くのは今しかない!!

思い立ったら吉日。最終テストも無事完了したのでそうそうに現場を切り上げ、家に帰って早速種子島へ向けての計画を立てます。因みにこの時点で打ち上げ予定日の凡そ3週間前です。

yakkun

打ち上げは8月4日の午前4時48分。ということは8月3日に島へ入る必要があるな。えーと島へ行くのは・・・?鹿児島から飛行機か。

早速JALのサイトで検索です。

yakkun

出発は鹿児島空港で到着は種子島、日付は8月3日で検索っと・・・。ファッ?!

いっぱいです。

yakkun

まあそうだよなー。見に行く人は多いんだろうなー。他に行く手段は・・・船か。高速船トッピーというのがあるんだな。結構本数があるから島入りはこれにしよう!

島入りは高速船で決定。次は宿の確保である。各種ホテル予約サイトで検索です。

yakkun

8月3日一泊で検索っと・・・ぐぬぬ・・・。

出典: じゃらん

出典: 楽天トラベル

軒並み「空き部屋なし」の結果に。宿の確保は時既に遅しといった感じです。

yakkun

宿は諦めるしかないな。移動手段としてレンタカーを借りて車中泊にすれば宿はいらない。レンタカーはなんとしても確保だ!

同様にインターネットで検索です。

出典: ニッポンレンタカー

出典: オリックスレンタカー

・・・。こちらも軒並み満車。しかし「種子島 レンタカー」で検索すると大手他、地元のレンタカー屋も幾つか出て来る。これは片っ端から電話してみよう!

yakkun

8月3日から一泊で借りたいんですが・・・?

レンタカー屋さんA

8月3日ですね。空きを確認してみますね。・・・。んー。空いてないですね。

yakkun

8月3日は空いてますか・・・?

レンタカー屋さんB

8月3日は空いてないですね。

yakkun

8月3日・・・?

レンタカー屋さんC

8月3日?ロケットの日ですよね?空いてないですよ。

ここで心が折れました。何件か電話してみましたが、軒並み空いていない且つ、レンタカー屋さんによってはなんとなく「いやいやお客さん、打ち上げ日の予約なんて今更空いて無いに決まってるじゃないですか」的なニュアンスで言われたときに悟りました。

計画するのが遅すぎた・・・。

そう、種子島へロケット打ち上げ見学は争奪戦なのである。飛行機、宿、レンタカー全てにおいてロケット打ち上げ見学者と島にあるそれらの数が足りないのである。

あとになって調べてみるとJAXAのページで打ち上げ日が発表されると同時に争奪戦が始まり、あっという間に予約でいっぱいになる。

yakkun

ロケット打ち上げを見るのは簡単ではないな・・・。今回は諦めるしかないな。

種子島へのロケット打ち上げ見学は綿密な計画をねって挑む必要があることがよくわかった。私はまた仕事が忙しくなりいつしか打ち上げ見学のことは忘れていった。

しかし2017年4月、ひょんなことから再度ロケット打ち上げ見学を思いつく。今度は前回の反省を踏まえ、綿密な計画を立てて挑むことになるが果たして打ち上げをこの目で見ることは出来るのか・・・?

つづく。