【安全第一主義】イスラエルに聖地を見に行こう! 〜降誕教会(パレスチナ) 〜

【目次】イスラエルに聖地を見に行こう!シリーズ

0. 計画編 1. 準備編 2. 事前勉強編 3. 出発編
4. 入国編 5. マミーラホテル 6. ヴィア・ドロローサ編 7. 聖墳墓教会
8. 嘆きの壁 9. 神殿の丘 10. オリーブ山 11. 降誕教会

さて、今回はさらに足を延ばしてパレスチナに行きます。パレスチナと聞くと連想するのは”危険”というイメージです。パレスチナ問題とかで争いをしているニュースを見ます。パレスチナは厳密には国ではなく、現在は自治政府です。場所はイスラエルと接しており、イスラエルとパレスチナの間には分離壁と呼ばれる壁が建設され、自由な出入りは禁止されています。出入りには検問所で、厳しいチェックを受ける必要があります。

パレスチナ入りは観光タクシーチャーターがお勧め

さてそんなパレスチナですが、エルサレムからはバスでも行けますが、私は安全第一主義の精神に則り、観光タクシーをチャーターすることにしました。タクシーはホテルのフロントで手配してくれます。

目的地は降誕教会

さてタクシーをチャーターしてまでパレスチナ入りする目的は降誕教会(Nativity Church)への訪問です。降誕教会はイエス・キリストが生まれたとされる場所に建つ教会です。キリストが生まれた場所ということはクリスマスの聖地ってことですね。実際、毎年クリスマスには大勢の人が集まるそうです。場所はパレスチナのベツレヘムというところにあります。

早速タクシーで、ベツレヘムに向かいます。エルサレムを離れるとこの通り、ポツポツ建物はありますが、基本砂漠です。

因みにタクシーの運転手さんは基本いい人なんですが、観光タクシーというだけあって、道すがらマサダは行かないか、死海も行かないかと営業を受けますが、金額がよくわからないので、私はNO!の一点張りです。

そうこうしているうちに、パレスチナとの検問所に到着しました。私はビビってこの距離から写真を一枚撮ってカメラは隠しました。しかし思ったような厳しい検査はなく、すんなり通過できました。

検問所を超えて少し走ると景色がだいぶ変わってきました。これぞ中東といった雰囲気です。まさにゼロ・ダーク・サーティの世界です。

降誕教会に到着

降誕教会に到着しました。かなり大きな教会です。奥の人が集まっているところが入り口です。因みにタクシーの運転手は「僕は中に入れないから一人で行ってきて」とのこと。恐らくイスラム教徒なのだと思います。

中に入るとエルサレムにある宗教施設とはまた少し違った雰囲気です。壁や柱などに細かいレリーフが所狭しと描かれたり掛けられたりしています。人は少なく、すごく荘厳な雰囲気です。装飾もなんとなく、クリスマスのもみの木の飾りを連想させます。もしかしたらこちらが起源なのかもしれません。

そしてここがイエス・キリストが生まれたとされる洞窟の入り口です。この奥に小さな小部屋あるそうなのですが、私が行ったときは中でミサが行われており、一般の人は入れませんでした。残念。

でも、ここまでこれて感動です。ベツレヘムの生まれた場所、エルサレムの十字架にかけられた場所は今もこのように残っているのですからイエス・キリストは実在したんですよね。すごく感動します。

さて、降誕教会も堪能したので運転手さんを探して帰ります。すると運転手さんが車はこっちに止めたよと裏口の階段に私を案内します。変だなと思ってついて行くと、路上のお土産屋さんを紹介されます。この方、よく見ると片腕がありません。恐らく戦争で失ったのでしょう。運転手さんとも仲良く話してますので、顔なじみなんだと思います。持ちつ持たれつの関係なのかもしれません。歳は70歳ぐらいに見えるので、イスラエル建国より前からこの土地の住人なのかもしれません。パレスチナ問題の被害者なのかなとも思い、寄付の意味も込めて何か買っても良かったのですが、ここで気前の良さを見せてしまうといいカモだと思われて他も連れて行かされれるやもしれないと思い、ここは心を鬼にして「NO!No, Thank you!」と言って帰ることにしました。恐らくケチくさいアジア人だなと思われたことでしょう。

降誕教会はどこにあるの?

名称: 降誕教会(Nativity Church)
住所: Bethlehem

降誕教会編はこれで終わりです。次回はパレスチナのバンクシー編です。